大腸カメラ(大腸内視鏡検査)

大腸カメラ(大腸内視鏡検査)

大腸カメラは、肛門から内視鏡カメラを挿入し、大腸のいちばん奥の盲腸までカメラを進めて、戻りながら大腸を直接観察していく検査です。大腸における炎症やポリープ・がんの発見に有効な検査です。大腸がんは、がんによる死亡原因としても上位を占めるほど、国内での大腸がん罹患者数が増加傾向にあります。主な原因としては、食生活の欧米化が挙げられます。大腸がんは、病気の進行が遅いと言われていますが、初期における自覚症状がほとんどないため、病状がかなり進行してから発見されることが多い病気とされています。早期に発見し、適切な治療を早めに行うことで、楽な治療で済み、日常生活に支障を及ぼさずに改善できます。大腸がんの早期発見のためにも定期的に大腸カメラ検査を受けることをおすすめしています。当院では、全ての内視鏡検査を日本消化器内視鏡学会の専門医が行うため、安心して検査を受けられます。大腸カメラ検査は、事前に下剤を服用する前処置に時間がかかります。検査中の不快感や苦痛、検査後の膨満感から苦手意識をお持ちの方が多くいますが、当院では最大限に苦痛を軽減し、患者さんが楽に受けられるよう十分に配慮して検査を行っています。

苦痛を抑えた検査への取り組み

オリンパス社の最新内視鏡システム「EVIS X1」を使用

当院では、オリンパス社の最新・最上位機種の内視鏡システム「EVIS X1」を導入しています。8年ぶりにフルモデルチェンジを行った内視鏡システムとなり、EDOF(Extended Depth of Field)、RDI(Red Dichromatic Imaging)、TXI(Texture and Color Enhancement Imaging)、狭帯域光観察(NBI:Narrow Band Imaging)など、従来の内視鏡システムよりも解像度が高く鮮明な画像で、消化器疾患に対して、これまで以上に高精度な観察と治療を行うことが出来ます。

 

光学拡大倍率約145倍を実現

近接1.5㎜から観察可能なレンズを採用しているので、光学拡大倍率およそ145倍まで観察できます。これによって、粘膜表層の微細な病変を観察・早期発見することができます。

内視鏡炭酸ガス送気装置

従来の内視鏡検査では、病変を見逃さないように空気を送りながらひだを伸ばして観察していましたが、この空気による圧迫感や膨満感などの苦痛が伴っていました。当院では、空気よりもおよそ200倍の生体吸収に優れた二酸化炭素を使用して、患者さんの苦痛を最大限に軽減しています。より安全でスムーズな内視鏡検査が実現しました。

当院の大腸カメラ検査の特長

特長1:内視鏡専門医による安心安全の内視鏡検査を提供

■全ての内視鏡検査を日本消化器内視鏡学会の専門医が行います。
■また、日本消化器内視鏡技師会の認定技師が介助につきます。
■長年、大学病院の内視鏡科にて早期がんを診て治療してきた院長は、現在も非常勤診療医として大学病院(主に慈恵医大柏病院)で内視鏡指導を続けており、大学病院と同等以上の質の高い検査をクリニックで気軽に受けられます。

特長2:鎮痛・鎮静剤によってリラックスしたまま検査が受けられます

当院の大腸カメラ検査では、積極的に鎮痛・鎮静剤を使って、リラックスした状態で検査を受けて頂いています。大腸カメラ検査による不快感や苦痛を大幅に軽減し、楽に受けられます。会話も可能なので、医師の呼びかけに応えながら検査を受けることができます。内視鏡検査が苦手な患者さんのために、完全に眠った状態で検査が終えられるよう、鎮痛・鎮静剤を調節することも可能です。不安がある方は、どうぞお気軽に当院にご相談ください。

特長3:オリンパス最上位機種「EVIS X1」導入

当院では、オリンパス社の最新・最上位内視鏡システム「EVIS X1」を導入しています。8年ぶりにフルモデルチェンジを行った内視鏡システムとなり、従来の内視鏡システムよりも解像度が高く鮮明な画像で、消化器疾患に対して、これまで以上に高精度な観察で、病気の早期発見・低侵襲での治療を行うことが出来ます。

特長4:無送気軸保持短縮法

個人差のある大腸の形状は、それぞれ長く曲がっていたり、癒着するなどさまざまです。大腸カメラ検査では、カメラの挿入時に大腸が引き延ばされることによって苦痛が生じます。この大腸カメラ検査時特有の苦痛を、無送気軸保持短縮法によって解消しています。患者さんの腸の状態や体格によっていくつかの挿入方法を使い分けて検査を行います。お腹にやさしい手法を使ってカメラを挿入し、患者さんの苦痛や痛みを最大限軽減しています。

特長5:検査中に大腸ポリープ切除が可能

大腸がんのほとんどのケースが、大腸ポリープの放置によって発症していることから、当院では、大腸ポリープを発見したらその場で切除治療を行っています。検査中に大腸ポリープを切除できるため、検査と切除日を別で設定する必要がありません。複数回の来院も必要なく、事前の食事制限も1回で済み、患者さんの負担を減らすことができます。万が一、大きいポリープを発見した場合は、加療が可能な連携する医療機関をご紹介しています。

特長6:炭酸ガスで検査後の不快感を解消

大腸カメラ検査では、大腸のシワやヒダの部分も丁寧に観察する必要があり、大腸を気体で膨らませます。当院では、安全性の高い炭酸ガスを用いて腸を膨らませるので、検査後の膨満感や不快感を大幅に軽減しています。

特長7:ストレッチャーで寝たままリカバリールームに移動できる

検査後は、ストレッチャーに寝たままでリカバリールームへ移動できます。そのまま鎮静剤が抜けるまで楽な姿勢でお休みください。リカバリールームは、プライバシーに配慮されているのでご安心ください。

 

特長8:胃カメラ検査と大腸カメラ検査は同時検査が可能

同日に胃カメラ検査と大腸カメラ検査を行うことができます。事前の食事制限が1回で済んだり、何度も通わなくて済んだりと、忙しい方におすすめです。同日検査ができるかどうかは、医師に相談してください。

特長9:土曜日検査も可能

当院では、土曜日でも胃カメラ検査・大腸カメラ検査を受けることが可能です。平日は忙しくてどうしても難しい方は、どうぞお気軽ご相談ください。

大腸カメラ検査の流れ

STEP1前日

前日

前日の夕食は19時までに済ませてください。
内容は、消化の良い物を食べてください。
検査食もおすすめです。
寝る前に下剤を服用します。
前日朝から、アルコール・コーヒー・牛乳の摂取は控えてください。

STEP2当日朝

朝食は食べないでください。
水分は水・お茶でしたら摂取して頂いて大丈夫です。
朝の内服がある場合は、検査3時間前までに服用ください。
糖尿病の内服薬・インスリンを使用している方は、当日朝は内服を中止してください。
下剤を午前7時より服用開始し、検査の20分前までに来院ください。

STEP3来院後

便が透明になったかどうかを確認します。
鎮静剤使用の場合は、点滴を行います。
検査直前に、点滴で鎮痛・鎮静剤、腸の蠕動運動を抑制する薬を使用します。
ポリープを発見した場合は、切除や生検を行う場合があります。
検査時間は15~30分程度で個人差があります。

STEP4検査後

検査後

目が覚めるまで横になって1時間程度お休みください。
覚醒後に、検査結果を丁寧にご説明します。
病理検査を行った場合は、検査結果が出るまで2週間かかりますので、それ以降で再度外来にて結果をお伝えします。
検査終了2時間後から飲食できます。ポリープ切除や生検を行った場合は検査終了3時間後から飲食できます。
ポリープ切除を行った場合は、術後7日間は激しい運動・辛い刺激物・飲酒・長湯・遠方への外出は控えてください。

検査費用

  1割負担 3割負担
大腸カメラ検査のみ 約2,000円程度 約6,000円程度
大腸カメラ+病理組織検査 約3,000円~約
5,500円程度
約9,000円~約
16,500円程度
日帰り大腸ポリープ切除 約9,000円~約12,000円程度 約27,000円~約34,000円程度
※費用は使用薬剤、処置内容、組織検査、ポリープ切除の有無・個数により異なります。
※令和4年4月に診療報酬の改定がございました。
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